思えば最初から間違いだった、ような気がする。気がして、その間違いが何かも良く分からないまま 嘘 本当は分かっている。わたしの、最初の記憶の父親は、覚えている中では優しくて、それで仕事熱心な人だった。でも思い出の中だから、子供の記憶だから美化されているかもしれない。分からないけど、でもあんまり 休日にどこかへ行って遊んで貰った記憶は、ちょっと ないかも、覚えてないかも、しれない。でもやさしかった、やさしかった。すきだなあって、おもってたと思う。でもわたしはバカだったから、母親がたまに連れてきてくれるパパくらいの歳の男の人が、遊園地だとか 公園だとか そう言うところに連れて行ってくれるのがうれしかった。だから、それから色々あって、ママに、どっちが好き?ってきかれて、覚えてる、わたしパパじゃない人の名前を言った。まちがえた。まちがえた。間違えた。殺したい、あのひのわたしが全部をぐちゃぐちゃにした。わたしが選んで、そっか、って、ママが言って、気がついたらおうちからパパがいなくなった。そしてわたしが選んだその人は典型的な家庭内暴力を振るう方で、ママはたくさん殴られた。わたしはちょっと、性的な やつ とかも、あった気がするけど、あんまり覚えてない。うそ。覚えてはいるけど、なんか、書きたくないからやめておきます。その人のお家は、わたしが住んでいるところからは遠くて、いつも朝はやくにおきて、コンビニでパンを買っては、車で小学校に向かっていた。車の中で飲みものをすすって、パンを食べて、着替えをしていた。同級生のはなしを聞きながら、わたしもママのつくった朝ごはんがたべたいなあと 思っていた。気がする。

いまでも、わたしは朝ごはんに憧れがある。朝ごはんが、たべたかった。ママが用意してくれた朝ごはんを、たべたかった。いまでもずっと、それだけが、ある。でも、ママは たぶん、すきでママになったわけではなくて、それはわたしがうまれてしまったせいなので、ごめんなさいと おもう。わたしがうまれてこなければ、ママは母親なのにと責められることがなかった。ごめんなさい。ごめんなさい。わたしもママに母親であることを強要してしまいそうになることが、とてもくるしい。ごめんなさい。わたしのせいでした、わたしが だから最初からまちがえてしまったんだなあ、と いま書きながら、気がついて。それで、だから、間違えたくはない、な。

そう思いながら、わたしはずっと間違いを続けてきた。いま、大学を留年してまで卒業したのにも関わらず無職をしているのも間違いだと おもう。でもこれは上記の事柄が間違いというより、わたしがわたしの人生でそうしていることが間違いだとおもう。だから、他の人が例えば無職でも留年していても 間違いだなあと 思わない。ので、ごめんなさい。だれかを傷付けていたらごめんなさい。でもそう言う意図はないです、ごめんなさい。 だから友達ができないんだろうか、いや わかっているけど。わたしに友達ができないのはわたしが友達のことを友達だと思えていないからで、勝手な劣等感で距離を置くからで、だってわたしは最低で醜いどうしようもない人間なので、みんなみたいにキラキラしているひととどうしていいのか分からないんだ。ごめんなさい。卒業してからも、連絡をくれるともだちはいたのに、全部無視して、むしして、無視したのはわたしなのに、わたしのせいなのにともだちができない!って嘆いてる。しょうもないから。わたしはしょうもない、人間性がだめだ、醜くて目も当てられないくらいに悲惨な顔をしている 悲劇ぶってメンヘラなんですって咳止めをたくさん飲む暇があるなら普通に生きればいいのに。ふつうになりたかった。おんなのこになりたかった。ふつうのおんなのこ。たぶん、みんな、ふつうのおんなのこになってほしかったとおもう。20さいをこえてもインターネットでぎゃあぎゃあ喚くような人間じゃなくて、インスタとかにたまにともだちとの写真載せるような そういう。就職もきちんとして、親孝行。親孝行?おばあちゃんへの孝行ってなんていうんだ、祖母孝行? なんだろう 一旦おきます 親孝行……、で、いきます。 脱線した、親孝行 できない。できないな、できないゆですごめんなさい。ゆるして、ごめんなさい、いままでたくさんおかねかけてもらったのにあまえてごめんなさいできません、できないかもしれないです、ごめんなさい、ほんとうに、ほんとうに、感謝してます、してます、してるんですけど、でも、でも、できないかもです、ごめんなさい。なんでみんなが当たり前にできることができないんだろう。だめなにんげんでごめんなさい。あたりまえのことができませんでした、ごめんなさい。いいこでいられないです、いいこでいたかったです、期待してくれたのに、ごめんなさい。でもわたしおばあちゃんのことすきですおばあちゃんはわからないけど、わたしのことあんまりすきじゃないかな?わからないです。弟の方がすきそう、それは、たぶん、そう。でも弟は、いいこなので、うん、いいこなので。弟〜、おねえちゃん、あてにできないから、ごめんね。がんばって、ひとりで、ひとりで生きてね、ごめんね。おねえちゃんは、おねえちゃんできないと、おもいます。ごめんね。最近あんまり、ちゃんと、ながく、はなすこと、ないね、いいおねえちゃんじゃなくてごめんね、弟がつらいって言ってた頃、わたしのほうがくるしいのにっておもってごめんね、実際はなしをきちんときかずにイライラぶつけちゃってたよね、あんたはママのゴタゴタ話聞かされないように守られてるくせに!って 思っちゃったの。ごめんね。でもやっぱりああいうはなしは聞いてなくてよかったなっておもう、そういうのはわたしがやるね、おねえちゃんだからね。

だからこうやって今日みたいに生きていてうれしいとおもうことがもう間違っている気がしてしまう。生きていてほしいと思っていてくれるひとがいることも、わたしには間違いなんじゃないか。不相応。わたしはわたしに生きていてほしいとは思えないし、いきていちゃだめな気がしている。しにたくは、ないけど。わたしはみんながすきなので、しあわせでいてほしいなとおもって、悲しませたくないなと 思ってます。いきるってむずかしいんだね。みんなえらくてすごいよ、わたしもそうなりたかった。生きちゃだめなんじゃないかと思いながらもしぬのがこわくてしなないでって言ってくれるひとがいてだからずっと先延ばしで 悪いクセかな 勇気がほしいな、みんなを裏切る勇気 ごめんね だいすきだよ

ああどうしよう書ききれないくらい言葉が浮かんでしまう、そろそろ終わります。こんな人間になってしまってほんとうにごめんなさい。だいすきです。がんばります、がんばりたいです。ここまで読んでくれてありがとう。歯を磨いて、寝ます。今日もバイトがあるので。おやすみなさい。